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IP67評価が示すアンテナの本当の耐久性とは?

P67 Rating

アンテナ選定時に見逃せない「防塵・防水性能」の重要性

外部設置型アンテナを選定する際、IP(Ingress Protection:侵入保護)評価は非常に重要な指標です。IP評価は、アンテナ筐体が水や埃などの異物の侵入をどれだけ防げるかを表す国際的な規格であり、製品の耐久性を数値で比較できる大きなメリットがあります。

IP67とは?

たとえば、TaoglasIP67認定アンテナは、最大1メートルの水中に30分間沈めても問題なく動作する設計です。しかも、IP67は固定仕様の評価であるため、異なるメーカーのアンテナを「公平」に比較可能です。すべてのメーカーが同一基準に基づいて試験・認証を受ける必要があるためです。

一方で、IP68評価は固定基準ではありません。製造元によって定義が異なります。たとえば:

  • Galaxy S24 Ultra:1.5mで30分間の耐水性
  • iPhone 16:6mで30分間の耐水性

同じ「IP68」でも、実際の耐久レベルが大きく異なることがあります。したがって、数値だけでなく「試験条件」まで確認することが重要です。

IP67量産試験:Taoglasの例

IP67対応を謳っていても、量産工程でどこまで検証されているかはメーカーごとに差があります。

Taoglasでは、すべてのIP67アンテナを加圧チャンバーで個別にエアリーク試験。これは、水中試験のような乾燥プロセスを必要とせず、スループットと信頼性を両立した方法です。

このような試験方法を採用することで、「すべての製品がIP67要件を確実に満たしている」という保証が得られます。

忘れがちな落とし穴:コネクタ部分の防水性

重要なのは、IP評価は「アンテナ筐体のみ」に対する評価であり、コネクタ部分には適用されないという点です。

たとえば、GNSSやセルラーアンテナが車両の屋根に設置されるケースでは、地面面(グラウンドプレーン)としても機能するため、密閉されているように見えます。しかし実際には、湿気や雨が時間とともにコネクタ部に侵入する恐れがあります。

そのためには:

ことが不可欠です。

設置前後で変わるIP67評価に注意

一部のアンテナは、設置後に初めてIP67評価を達成する設計になっています。これは、設置前は筐体の一部(例:ケーブル導入口)に密閉要素がないためです。

しかし、Taoglasでは全アンテナにグロメットを事前装備しており、設置場所に関係なくIP67を達成できる設計です。これにより、OEMやSIは現場ごとの追加加工なしに導入が可能です。

コネクタの素材・構造も確認を

  • ステンレス製コネクタは、ダクロメットよりも腐食に強い
  • Oリングや樹脂オーバーモールド処理で防水性を強化
  • 必要に応じて完全防水ボックスにコネクタ部を封入するのも有効です

また、長期間にわたり水没が想定される過酷環境下では、カスタムコネクタ設計も検討する必要があります。

アンテナの防水・防塵評価は「総合的な設計・検証」で決まる

アンテナ選定時には、「IP67であるか」だけでなく、どのようにIP67を実現しているかコネクタ部まで含めた防水性が担保されているかを必ず確認してください。

Taoglasでは、アンテナ筐体だけでなく、コネクタも含めた総合テストの提供も可能です。OEMやエンドユーザーのアプリケーション要件に合わせた耐久性評価を通じて、より確実な導入を実現します。

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